こちらでは実際に結納を進めるにあたってのマナーや流れをご紹介しています。
『結婚しようと思うけど』ある日息子より一言。
寿美酒(すみ酒)
両家の間で縁談がまとまると、婿方の両親、又は親族が先方のお嬢さん宅へ、酒一升、鯛一匹(一生一代の意)を持参し、初めての御挨拶を交わします、その際に結納の日取り等を決めます。
■婿方
『この度は当家よりの結婚申し入れに対し、快く御承諾頂き誠に有難うございます。本日はお日柄も宜しく婚約成立のしるしとして寿美酒をお納めさせて頂きます。何卒幾久しくお納め下さいませ』■嫁方
『誠に有難うございます、幾久しくお受け致します』
ここからは、結納の日取り等を取り決めていきます。
※寿美酒は現在では20組中1組位がとり行っています。
寿美酒と結納を同時にされる方もいらっしゃいますが、失礼なことではありません。
仲人は?
現在はほとんど仲人なしというケースとなっています。支障はありません。
結納日は?
結婚式よりさかのぼって、1ヶ月位前の大安か友引の吉日が最良ですが、何日前、何ヶ月前という決まりごとはありません。現在では、帰省する正月にされる方も増えています。
結納儀式は何時から?
結納は午前中に終了し、御両家一緒に食事をとるというのが好ましいでしょう。
服装は?
結納は午前中に終了し、御両家一緒に食事をとるというのが好ましいでしょう。
準正装 | 略装 | |
父(婿、嫁方) | 略礼服 | ダークスーツ |
母(婿、嫁方) | 訪問着・色無地・スーツ | スーツ |
男(婿) | 略礼服 | ダークスーツ |
女(嫁) | 振袖・訪問着・スーツ | スーツ |
結納品選びは?
①金額ではありません、結納儀式をとり行うことが大切です。
当園は無理に高価な結納品はお奨めいたしません、むしろ『結納で大金使うより、家電や家具にあてて下さい』とお奨めします。結納儀式は金額でなく、感謝の心でとり行うものです。
②嫁方住宅事情に合ったものを選びましょう。
現代の住宅では、床の間が狭かったり、床の間が無いということもあります。そこへ派手で豪華な結納品はそぐわないでしょう。逆に、大きな歴史のある住宅にコンパクトな結納品はいささかさみしいでしょう。又、親戚の方や、ご近所の方が拝見に来るということがあれば尚のことでしょう。結納儀式は両家にとって初めての親戚付き合いです、両家で慎重に選びましょう。
結納品の内容は?
今も昔も変わりません、五品、七品、九品、十一品…と奇数です。但し、派手で豪華なものより、コンパクトで上品な飾りのものが主流となってます。
昔より変わった点は
●帶からネックレスへ(又は品数に入れない)
●角樽から紙樽へ(又は一本づつ箱に入ったお酒)
●魚現物から御栄名(おさかな)料金封へ
●酒・魚現物から酒肴(しゅこう)料金封へ
引出結納とは?
嫁方より、婿方へお返しの品を渡す際用います。
緑色の毛せんで受書(目録書通りの品々をお受けましたという、領収書のようなもの)と熨斗、寿恵広、目録、そしてスーツや時計等を添えて婿方へ返します。
結納品の飾り方は?
婿方が飾ります。
まずは、床の間の置物(花や、人形等)を移動し、赤の毛せん(敷物)をひきます。床の間が狭ければ前でも構いません。次に白木の台を全て組み、後はカタログや写真を見ながらバランス良く並べます。
引出結納の並べ場所は?
結納品の横で構いません。
但し嫁側に、まずは緑の毛せんをひき、嫁方が並べます。
席順は?
まずは座布団のみ並べましょう。
上座に婿方、床の間から順に父、母、本人
下座に嫁方、床の間から順に父、母、本人
祖父母、兄弟、おじさん、おばさんが同席であれば、本人の次に座ります。
上座は、結納儀式の際は、部屋への入口と反対方向が好ましいです、嫁方がスムーズに 出入りする為に。
入口が正面の際は、床の間側が好ましいです。
※仲人がいる場合は、仲人男は、婿方父の上、仲人女は嫁方父の上へ。
(地域によって慣習が異なります。)
結納当日の流れは?
※会話のやりとりにつきましては、決まり通りの口上を掲載しておりますが、自分なりのアレンジを加えられても構いません。