こちらでは結納の目的や結納茶の概要など基礎的な内容をご紹介しています。
また、結納の品々の説明もしております。
結納とは
結納は再び変わることのない夫婦の契りを意味する大切な儀式です。分かり易く言うと、結婚に向けて婚約の際にとりおこなう儀式です。人生最大の行事である、結婚式の前に両家の家族同志がお会いする結納の儀式が最も大切であり、人生の大きな分岐点であります。
結納儀式の目的は?
- 御両家で、これから先夫婦となる二人の門出を約束する
- 御両家の正式な初顔合わせ
- 御両家にとって、末永きお付合いの始まりとなる日
- 夫婦となる二人がこれまで健全ですこやかに育てて頂いたことに感謝する
- 御両家揃い今後のスケジュール等の確認をする
寿美酒(すみ酒)とは?
縁談がまとまり、婿方が嫁方へ初めて御挨拶を交わす際とりおこなう儀式を九州地方では、寿美酒と呼ぶ。
結納茶とは?
九州では、結納品を結納茶と呼びます。結納に御知家(お茶)が主要品として飾られています。
「何故、お茶を?」
お茶の木は忍耐強い木です。逆境に耐え、長寿であります。又染物の媒介としても最良のものと言われて
います。茶の木は若い時に一度だけ移植して、二つの根が一つに固まってすぐれたお茶をつくる原因とも
なっています。この様に夫婦も一体となって良き家庭を作って欲しいという願いが込められています。
結納の中のお茶は必ず番茶が用いられます、これは『番茶は一回だけしか出ない。嫁は一回だけ実家を出
る』の縁起です。 茶の木の芽は摘んでも摘んでも芽が出るので“お芽出たい”と縁起が良いことから結納に
つかわれているのです。
近年、住宅事情等により、結納茶が飾られた派手で豪華な結納茶は需要が減り、コンパクトな結納品が主流となっております。
結納品の品々は?
熨斗(のし)
あわびを長くのばしたもので延命に通じる。
あわびを長くのばしたもので延命に通じる。
寿恵広(すえひろ)
すえひろがりで、繁栄を祈る。
白扇は家風に染まってくれる様。
すえひろがりで、繁栄を祈る。
白扇は家風に染まってくれる様。
子生婦(こんぶ)
立派な子どもを産んで良い主婦になってくれる様。
立派な子どもを産んで良い主婦になってくれる様。
寿留女(するめ)
するめは日持ちが良く、かめばかむほど味が出る様。
するめは日持ちが良く、かめばかむほど味が出る様。
友志良賀(ともしらが)
ともに白髪になるまで仲良く添い遂げる様。
ともに白髪になるまで仲良く添い遂げる様。
家内喜多留(やなぎだる)
家の中に喜びが多くいつまでも続く様。
最近では、紙タルがほとんどです。
家の中に喜びが多くいつまでも続く様。
最近では、紙タルがほとんどです。
結美和(ゆびわ)
婚約指輪飾り。
婚約指輪飾り。
御知家(おちゃ)
番茶を一対。
番茶を一対。
御栄名(おさかな)
鯛を一対。
最近では金封がほとんどです。
鯛を一対。
最近では金封がほとんどです。
於美(おび)
ネックレスなどが多くなっています。
於美料金封にされる方もいます。
ネックレスなどが多くなっています。
於美料金封にされる方もいます。
結納金封(ゆいのうきんぷう)
高砂(たかさご)
人形
人形
セット組で上記の品々の中から五品、七品、九品、十一品…と奇数の品数となります。上記以外に赤毛せん(結納品の下に敷く)と目録書(結納の品々、結納日、御両家の苗字が記載)が含まれます。
水引飾りとは?
結納の品々はそれぞれ松竹梅鶴亀の飾りで結ばれています。
松
長寿と健康といつまでも松の緑と
変わらぬ弥栄を祝う
長寿と健康といつまでも松の緑と
変わらぬ弥栄を祝う
竹
節度、潔白、真直ぐな成長を祝う
節度、潔白、真直ぐな成長を祝う
梅
忍耐と春に先がけて一番早く花を咲かし実を結ぶ
忍耐と春に先がけて一番早く花を咲かし実を結ぶ
鶴
千年の齢を祝い、一羽が死すと他の鳥と
一緒にならない節操を保つ
千年の齢を祝い、一羽が死すと他の鳥と
一緒にならない節操を保つ
亀
万年の齢を祝い、一度交尾すれば
仲良くしているのを祝う
万年の齢を祝い、一度交尾すれば
仲良くしているのを祝う